London Report

ロンドンレポートvol.16 ロンドンの街を歩く特別な一日──London Open House Festival 2025

ロンドンレポートvol.16 ロンドンの街を歩く特別な一日──London Open Hous...

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第16弾!   こんにちは、ひなです。 イギリスの天気は30分ごとに違う表情を見せ、ひと足早く秋の訪れを感じます。 日本は残暑が厳しい頃だと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 今回は毎年9月にロンドンで開催されるLondon Open House Festival に行ってきたのでご紹介します。 ロンドンオープンハウスフェスティバルとは? まず、London Open House Festivalとは毎年9月にロンドン各地の建築物・住宅・公共空間を一般公開し、普段入れない場所や注目の建築を見学できるイベントです。 予約が必要なガイドツアーやアーティストスタジオの公開、予約不要で自由に出入りできるドロップイン形式など、幅広い形式があります。 2025年は9月13日~9月21日まで開催され、事前予約開始は8月20日正午でした。 700以上の建物、スペース、体験が一般公開され、2024年は累計27万人が訪れたそうです。 予約制のツアーはすぐに埋まってしまうため、事前にアカウント登録などの準備をおすすめします。 今回は、フェスティバル最終日の21日に予約不要の場所を3件まわってきました。   1.Rudolf Steiner House 最初に訪れたのは1926年に設計されたロンドン唯一の表現主義建築Rudolf Steiner Houseです。 Baker Streetの駅から徒歩5分ほどの場所にあります。...

ロンドンレポートvol.16 ロンドンの街を歩く特別な一日──London Open Hous...

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第16弾!   こんにちは、ひなです。 イギリスの天気は30分ごとに違う表情を見せ、ひと足早く秋の訪れを感じます。 日本は残暑が厳しい頃だと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 今回は毎年9月にロンドンで開催されるLondon Open House Festival に行ってきたのでご紹介します。 ロンドンオープンハウスフェスティバルとは? まず、London Open House Festivalとは毎年9月にロンドン各地の建築物・住宅・公共空間を一般公開し、普段入れない場所や注目の建築を見学できるイベントです。 予約が必要なガイドツアーやアーティストスタジオの公開、予約不要で自由に出入りできるドロップイン形式など、幅広い形式があります。 2025年は9月13日~9月21日まで開催され、事前予約開始は8月20日正午でした。 700以上の建物、スペース、体験が一般公開され、2024年は累計27万人が訪れたそうです。 予約制のツアーはすぐに埋まってしまうため、事前にアカウント登録などの準備をおすすめします。 今回は、フェスティバル最終日の21日に予約不要の場所を3件まわってきました。   1.Rudolf Steiner House 最初に訪れたのは1926年に設計されたロンドン唯一の表現主義建築Rudolf Steiner Houseです。 Baker Streetの駅から徒歩5分ほどの場所にあります。...

ロンドンレポートvol.15「暮らしそのものがアート」──チャールストン・ハウスで感じる芸術と日常の融合

ロンドンレポートvol.15「暮らしそのものがアート」──チャールストン・ハウスで感じる芸術と...

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第15弾!   こんにちは。ひなです。 イギリスでは少しづつ季節が進み、街で銀杏の匂いが感じられたり朝晩の気温が下がってきたりと秋のはじまりが感じられるようになってきました。そんな中、今回はイングランド南東部にある邸宅 チャールストン・ハウス(Charleston House) を訪れてきました。 チャールストン・ハウスの歴史と背景 チャールストン・ハウスは17世紀に農家の家として建てられましたが、1916年に画家ヴァネッサ・ベルとそのパートナーであるダンカン・グラントが第一次世界大戦中に移り住んだことをきっかけに、作家・芸術家・思想家が集う重要な文化サロンとして機能し始めました。 ここはアーツ・アンド・クラフツ運動の後に発展したポスト印象派やモダニズムを象徴する邸宅で、鮮やかな色彩や抽象的なパターンが特徴的です。 外観は質素な農家風でありながら、内部は壁画や家具、装飾で彩られ、まるで芸術作品そのもののような住空間となっています。 「日常生活と芸術を結びつける」という思想は、アーツ・アンド・クラフツ運動の理念を受け継いでいるとも言えるでしょう。 現在は美術館・博物館として一般公開されており、当時のままの装飾や家具を見学できます。 また、併設ギャラリーでは作家や画家の企画展も開催されています。 アクセスと訪問のポイント チャールストン・ハウスへは、ロンドンから電車で約1時間かけて Lewes(ルイス) という街まで南下し、そこからバスで約15分ほど。 バスの本数は2〜3時間に1本と限られているため、時間には注意が必要です。 開館時間は基本的に水曜日〜日曜日の10:00〜17:00。 チケットは現地購入も可能ですが、混雑時は待つこともあるのでウェブサイトでの事前購入をおすすめします。 ルイスからのバスの道のりはのどかで、田園風景を眺めながら進みます。  Charleston Farmhouse バス停で下車し、10分ほど小道を歩くと目的地に到着。 途中で牛に出会うなど、のんびりとした散策が楽しめました。 邸宅に到着──カフェとギャラリーの楽しみ方 建物に到着すると、想像していたよりも大きな邸宅が目の前に現れます。 左手にあるのは後から建てられたカフェとギャラリーで、右手が本来のチャールストン・ハウスです。...

ロンドンレポートvol.15「暮らしそのものがアート」──チャールストン・ハウスで感じる芸術と...

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第15弾!   こんにちは。ひなです。 イギリスでは少しづつ季節が進み、街で銀杏の匂いが感じられたり朝晩の気温が下がってきたりと秋のはじまりが感じられるようになってきました。そんな中、今回はイングランド南東部にある邸宅 チャールストン・ハウス(Charleston House) を訪れてきました。 チャールストン・ハウスの歴史と背景 チャールストン・ハウスは17世紀に農家の家として建てられましたが、1916年に画家ヴァネッサ・ベルとそのパートナーであるダンカン・グラントが第一次世界大戦中に移り住んだことをきっかけに、作家・芸術家・思想家が集う重要な文化サロンとして機能し始めました。 ここはアーツ・アンド・クラフツ運動の後に発展したポスト印象派やモダニズムを象徴する邸宅で、鮮やかな色彩や抽象的なパターンが特徴的です。 外観は質素な農家風でありながら、内部は壁画や家具、装飾で彩られ、まるで芸術作品そのもののような住空間となっています。 「日常生活と芸術を結びつける」という思想は、アーツ・アンド・クラフツ運動の理念を受け継いでいるとも言えるでしょう。 現在は美術館・博物館として一般公開されており、当時のままの装飾や家具を見学できます。 また、併設ギャラリーでは作家や画家の企画展も開催されています。 アクセスと訪問のポイント チャールストン・ハウスへは、ロンドンから電車で約1時間かけて Lewes(ルイス) という街まで南下し、そこからバスで約15分ほど。 バスの本数は2〜3時間に1本と限られているため、時間には注意が必要です。 開館時間は基本的に水曜日〜日曜日の10:00〜17:00。 チケットは現地購入も可能ですが、混雑時は待つこともあるのでウェブサイトでの事前購入をおすすめします。 ルイスからのバスの道のりはのどかで、田園風景を眺めながら進みます。  Charleston Farmhouse バス停で下車し、10分ほど小道を歩くと目的地に到着。 途中で牛に出会うなど、のんびりとした散策が楽しめました。 邸宅に到着──カフェとギャラリーの楽しみ方 建物に到着すると、想像していたよりも大きな邸宅が目の前に現れます。 左手にあるのは後から建てられたカフェとギャラリーで、右手が本来のチャールストン・ハウスです。...

ロンドンレポートvol.14 「夏だけの特別公開!バッキンガム宮殿とリッツ・ロンドンで過ごす贅沢な1日」

ロンドンレポートvol.14 「夏だけの特別公開!バッキンガム宮殿とリッツ・ロンドンで過ごす贅...

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第14弾!   こんにちは。ひなです。 夏の暑い日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 突然ですが、世界的に有名なバッキンガム宮殿はご存知の方も多いと思います。 その宮殿ないが夏季限定で一般公開されていることはご存知でしたか? 今回はその見学に行ってきました。 残念ながら宮殿内は写真撮影禁止のため、写真はありませんが、近くで体験できる豪華なひとときとあわせてご紹介します。 バッキンガム宮殿とは?歴史と基本情報 バッキンガム宮殿は18世紀にジョージ三世によって建てられ、現在でも執務が行われている世界有数の歴史ある宮殿です。 年間を通して「衛兵交代」が見られるのでイギリス観光の名所の一つでもあります。 普段は中部非公開ですが、夏季(2025年は7/10〜9/28)のみステートルームと呼ばれる公式行事や儀式が行われる部屋が特別に公開されます。 バッキンガム宮殿見学チケットの料金と予約方法 チケットは事前にインターネットで日時指定購入できます。 早めに予約すると少し安く、大人 £32、18〜24歳 £20.50、子供 £16 です(2025年時点)。 入場の流れとセキュリティチェックの注意点 入場は宮殿東側の入口から。 最寄りのGreen Park駅やバス停からは少し距離があるのでご注意を。 入口でチケット確認とセキュリティチェックを受けますが、空港並みに厳しいため荷物はできるだけ少なめにして行くと安心です。 通過後は無料の音声ガイドを借りられます。 日本語にも対応しているのは嬉しいポイントです。部屋の歴史や装飾を詳しく知れるので必ず借りるのがおすすめです。 バッキンガム宮殿内部の見どころ 内部は撮影禁止ですが、豪華絢爛な空間が続き、来賓客と同じルートを体験できます。 部屋ごとにテーマが違い色使いも大胆ながら繊細に、豪華な部屋たちは飽きることなく見ることができます。...

ロンドンレポートvol.14 「夏だけの特別公開!バッキンガム宮殿とリッツ・ロンドンで過ごす贅...

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第14弾!   こんにちは。ひなです。 夏の暑い日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 突然ですが、世界的に有名なバッキンガム宮殿はご存知の方も多いと思います。 その宮殿ないが夏季限定で一般公開されていることはご存知でしたか? 今回はその見学に行ってきました。 残念ながら宮殿内は写真撮影禁止のため、写真はありませんが、近くで体験できる豪華なひとときとあわせてご紹介します。 バッキンガム宮殿とは?歴史と基本情報 バッキンガム宮殿は18世紀にジョージ三世によって建てられ、現在でも執務が行われている世界有数の歴史ある宮殿です。 年間を通して「衛兵交代」が見られるのでイギリス観光の名所の一つでもあります。 普段は中部非公開ですが、夏季(2025年は7/10〜9/28)のみステートルームと呼ばれる公式行事や儀式が行われる部屋が特別に公開されます。 バッキンガム宮殿見学チケットの料金と予約方法 チケットは事前にインターネットで日時指定購入できます。 早めに予約すると少し安く、大人 £32、18〜24歳 £20.50、子供 £16 です(2025年時点)。 入場の流れとセキュリティチェックの注意点 入場は宮殿東側の入口から。 最寄りのGreen Park駅やバス停からは少し距離があるのでご注意を。 入口でチケット確認とセキュリティチェックを受けますが、空港並みに厳しいため荷物はできるだけ少なめにして行くと安心です。 通過後は無料の音声ガイドを借りられます。 日本語にも対応しているのは嬉しいポイントです。部屋の歴史や装飾を詳しく知れるので必ず借りるのがおすすめです。 バッキンガム宮殿内部の見どころ 内部は撮影禁止ですが、豪華絢爛な空間が続き、来賓客と同じルートを体験できます。 部屋ごとにテーマが違い色使いも大胆ながら繊細に、豪華な部屋たちは飽きることなく見ることができます。...

ロンドンレポートvol.13 田園に佇む芸術の館。英国「スタンデン・ハウス」で出会う手仕事の美

ロンドンレポートvol.13 田園に佇む芸術の館。英国「スタンデン・ハウス」で出会う手仕事の美

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第13弾!   こんにちは。ひなです。 日本では暑い日が続いているようですが、いかがお過ごしでしょうか。 イギリスでは20度前後の日が多く、過ごしやすい日々が続いています。   今回はロンドン中心部から電車とバスを乗り継いで約1時間半の場所にあるアーツ・アンド・クラフツ運動ゆかりの邸宅「Standen House(スタンデン・ハウス)」に行ってきました。 最寄駅のThreeBridge から、2時間に1本しか運行していないバスに揺られて45分。 田舎町や丘陵地帯を抜けた先にあり、公共交通機関ではやや行きづらい場所ですが、アーツ・アンド・クラフツ運動の工芸品やデザインに触れるにはうってつけのスポットです。 「Standen House(スタンデン・ハウス)」とは スタンデン・ハウスは、ウィリアム・モリスの友人で建築家のフィリップ・ウェッブによって、裕福な弁護士とその家族のために設計されました。 1894年完成し、1906年には再デコレーションが施されています。 ウェッブの提案により壁紙やカーペット、家具に至るまでモリスのデザインがふんだんに仕様され訪れる人の心を魅了します。 到着した時にはちょうどお昼時だったため、向かいのカフェでランチをいただきました。 店内は混んでおり、注文までに15分ほど並びましたが、木の温もりを感じるウッドハウス長の空間に、モリスデザインのファブリックが飾られていて、とても居心地がよかったです。 豆のスパイシースープとパンをいただきましたが、とても美味しかったです。 メニューもランチメニュー、カフェメニューともに豊富でこれぞイギリスのカフェといったメニューでした。 入場料は大人17ポンド(2025年7月現在)。 ナショナルトラストのメンバーであれば無料です。 事前予約は不要なので、ウェブサイトで開館日を確認してから訪れればOKです。 中に入ると、スタッフの方が建物について簡単に説明してくれます。 各部屋にもスタッフがいて、質問すると丁寧に答えてくれるのが印象的でした。 主な見どころ ✅ビリヤードルーム 名前の通りビリヤード台が置かれた部屋で、家族や来客が遊ぶために作られました。 家具やランプなどもアーツ・アンド・クラフツのデザイナーが手がけたものです。...

ロンドンレポートvol.13 田園に佇む芸術の館。英国「スタンデン・ハウス」で出会う手仕事の美

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第13弾!   こんにちは。ひなです。 日本では暑い日が続いているようですが、いかがお過ごしでしょうか。 イギリスでは20度前後の日が多く、過ごしやすい日々が続いています。   今回はロンドン中心部から電車とバスを乗り継いで約1時間半の場所にあるアーツ・アンド・クラフツ運動ゆかりの邸宅「Standen House(スタンデン・ハウス)」に行ってきました。 最寄駅のThreeBridge から、2時間に1本しか運行していないバスに揺られて45分。 田舎町や丘陵地帯を抜けた先にあり、公共交通機関ではやや行きづらい場所ですが、アーツ・アンド・クラフツ運動の工芸品やデザインに触れるにはうってつけのスポットです。 「Standen House(スタンデン・ハウス)」とは スタンデン・ハウスは、ウィリアム・モリスの友人で建築家のフィリップ・ウェッブによって、裕福な弁護士とその家族のために設計されました。 1894年完成し、1906年には再デコレーションが施されています。 ウェッブの提案により壁紙やカーペット、家具に至るまでモリスのデザインがふんだんに仕様され訪れる人の心を魅了します。 到着した時にはちょうどお昼時だったため、向かいのカフェでランチをいただきました。 店内は混んでおり、注文までに15分ほど並びましたが、木の温もりを感じるウッドハウス長の空間に、モリスデザインのファブリックが飾られていて、とても居心地がよかったです。 豆のスパイシースープとパンをいただきましたが、とても美味しかったです。 メニューもランチメニュー、カフェメニューともに豊富でこれぞイギリスのカフェといったメニューでした。 入場料は大人17ポンド(2025年7月現在)。 ナショナルトラストのメンバーであれば無料です。 事前予約は不要なので、ウェブサイトで開館日を確認してから訪れればOKです。 中に入ると、スタッフの方が建物について簡単に説明してくれます。 各部屋にもスタッフがいて、質問すると丁寧に答えてくれるのが印象的でした。 主な見どころ ✅ビリヤードルーム 名前の通りビリヤード台が置かれた部屋で、家族や来客が遊ぶために作られました。 家具やランプなどもアーツ・アンド・クラフツのデザイナーが手がけたものです。...

ロンドンレポートvol.12 映画の舞台を歩くロンドン旅:ノッティング・ヒルとポートベロー・マーケットの一日

ロンドンレポートvol.12 映画の舞台を歩くロンドン旅:ノッティング・ヒルとポートベロー・マ...

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第12弾!   日本は連日厳しい暑さが続いているようですが、いかがお過ごしでしょうか? こちらイギリスでも夏が訪れていますが、暑い日と肌寒い日が交互にやってきて、心地よい季節を楽しんでいます。 今回は久しぶりにロンドンへ日帰りでお出かけしてきたので、訪れた場所をご紹介します。 人混みが少し苦手な私ですが、あまり混雑に巻き込まれることなく、ゆったりと過ごせた一日でした。 映画の舞台にもなったストリートマーケット その日の最初の目的地は、映画『ノッティングヒルの恋人』の舞台としても有名なノッティング・ヒル。 ここには160年の歴史を持つPortobello Market(ポートベロー・マーケット)があり、「世界で最も有名なストリートマーケット」の一つとも言われています。 アンティーク品をはじめ、ヴィンテージ服やストリートフードなど、さまざまな露店が日替わりで出店しています。 マーケットは日曜日以外の毎日開催されており、曜日によって出店内容も異なります(※夏季と12月は日曜日も開催)。 最も賑わうのは土曜日で、毎週末には多くの人で道が埋め尽くされるそうです。 今回は混雑を避けて水曜日に訪れました。 それでも人は多かったですが、快適に歩ける程度の混み具合でした。 大人気!ロンドンのスコーン専門店 最初に訪れたのは、人気のスコーン店Cheeky Scone(チーキー・スコーン)。 プレーンのほか、惣菜系やデザート系のスコーンが揃っていて、ひとつひとつが大きく食べ応えがあります。 今回はプレーン、ニラとチーズ、そしてビスコフ(ベルギー発の有名ビスケット)味の3種類をテイクアウトで購入しました。 翌日いただきましたが、しっとりとしていて、パサパサ感は全くなく、とても美味しかったです。 イギリスらしい光景とカラフルな街並み マーケット沿いを北に歩いていく途中、馬に乗った警察官がパトロールしている姿を見かけました。 日本ではなかなか見ない光景で、イギリスらしさを感じる瞬間でした。 通りにはカラフルな家が並び、その前に露店がずらりと並んでいます。 人が少ないとされる水曜日でも、アンティーク品やジュエリーなどが販売されていて、一期一会の出会いを求めてぶらりと歩くのも楽しいです。 映画ファン必見!あの本屋さんにも立ち寄り マーケットの途中には、1999年の映画『ノッティングヒルの恋人』で主人公(ヒュー・グラント)が働いていた書店のモデルとなった本屋が今も現存しています。 現在も本屋として営業しており、観光客で賑わっていました。...

ロンドンレポートvol.12 映画の舞台を歩くロンドン旅:ノッティング・ヒルとポートベロー・マ...

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第12弾!   日本は連日厳しい暑さが続いているようですが、いかがお過ごしでしょうか? こちらイギリスでも夏が訪れていますが、暑い日と肌寒い日が交互にやってきて、心地よい季節を楽しんでいます。 今回は久しぶりにロンドンへ日帰りでお出かけしてきたので、訪れた場所をご紹介します。 人混みが少し苦手な私ですが、あまり混雑に巻き込まれることなく、ゆったりと過ごせた一日でした。 映画の舞台にもなったストリートマーケット その日の最初の目的地は、映画『ノッティングヒルの恋人』の舞台としても有名なノッティング・ヒル。 ここには160年の歴史を持つPortobello Market(ポートベロー・マーケット)があり、「世界で最も有名なストリートマーケット」の一つとも言われています。 アンティーク品をはじめ、ヴィンテージ服やストリートフードなど、さまざまな露店が日替わりで出店しています。 マーケットは日曜日以外の毎日開催されており、曜日によって出店内容も異なります(※夏季と12月は日曜日も開催)。 最も賑わうのは土曜日で、毎週末には多くの人で道が埋め尽くされるそうです。 今回は混雑を避けて水曜日に訪れました。 それでも人は多かったですが、快適に歩ける程度の混み具合でした。 大人気!ロンドンのスコーン専門店 最初に訪れたのは、人気のスコーン店Cheeky Scone(チーキー・スコーン)。 プレーンのほか、惣菜系やデザート系のスコーンが揃っていて、ひとつひとつが大きく食べ応えがあります。 今回はプレーン、ニラとチーズ、そしてビスコフ(ベルギー発の有名ビスケット)味の3種類をテイクアウトで購入しました。 翌日いただきましたが、しっとりとしていて、パサパサ感は全くなく、とても美味しかったです。 イギリスらしい光景とカラフルな街並み マーケット沿いを北に歩いていく途中、馬に乗った警察官がパトロールしている姿を見かけました。 日本ではなかなか見ない光景で、イギリスらしさを感じる瞬間でした。 通りにはカラフルな家が並び、その前に露店がずらりと並んでいます。 人が少ないとされる水曜日でも、アンティーク品やジュエリーなどが販売されていて、一期一会の出会いを求めてぶらりと歩くのも楽しいです。 映画ファン必見!あの本屋さんにも立ち寄り マーケットの途中には、1999年の映画『ノッティングヒルの恋人』で主人公(ヒュー・グラント)が働いていた書店のモデルとなった本屋が今も現存しています。 現在も本屋として営業しており、観光客で賑わっていました。...

ロンドンレポートvol.11 モリスの思想に触れることができる場所、ケルムスコット・ハウス

ロンドンレポートvol.11 モリスの思想に触れることができる場所、ケルムスコット・ハウス

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第11弾! お久しぶりです。 イギリスも春らしくなり、珍しく晴れの日が続いて街の活気が高まっています。 ウィリアム・モリス協会とは ウィリアム・モリス協会(William Morris Society)は、イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の重要人物であるウィリアム・モリス(1834年–1896年)の遺産を保存することを目的とした団体です。 モリスはデザイナー、アーティスト、作家、社会改革者であり、彼の作品は今でもデザインや社会思想に影響を与え続けています。 協会の本部はロンドンのハマースミスにあるケルムスコット・ハウス(Kelmsott House)に構えられています。 ここはモリスが晩年を過ごした家であり、現在は博物館、アーカイブ、そしてモリスの作品を愛する人々の集う場となっています。 現在、木曜日、土曜日、日曜日の午後2時から5時(冬季は1時から4時)の限られた時間のみ開館しており、入場料は3.5ポンドです。 今回はこのケルムスコット・ハウスに行ってきたのでご紹介します。 ケルムスコット・ハウス  前回紹介したウィリアム・モリス・パブがあるハマースミス駅から、徒歩15分の場所にあります。 ロンドンの中心部から少し離れた落ち着いた住宅街が続くエリアです。私が訪れたのは土曜日だったため、パブは地元の人で賑わっていました。 ケルムスコット・ハウスはテムズ川沿いにあり、カモメが飛び交い、船が行き交うのどかな風景が広がっています。 静かで落ち着いた環境にあるこの場所は、モリスが晩年を過ごす街に選んだのも頷けます。 ミュージアムに入ると  ミュージアム自体はモリスが過ごしていた家の一部を利用しており、広さはそれほど大きくないものの、展示内容は非常に充実しています。 最初の部屋に入る際、協会のスタッフの方に入場料を支払い、モリスと協会について簡単な説明を受けました。 中央にはモリスの壁紙デザインのコレクション冊子が置かれ、両サイドの壁にはモリスや協会についての説明や、彼の作品の原画が展示されていました。 特に原画は繊細で美しく、とても魅力的でした。   奥の部屋に進むと、庭に面した部屋がありモリスに関する書籍が販売されていました。私が訪れた日は残念ながら裏庭には出れませんでしたが、出れる日もあるように見受けられました。 最初の部屋から右側に進むと、モリスの作品やアーツ・アンド・クラフツ運動に関連する書籍が所狭しと並んでいます。   ミュージアムショップ さらに奥に進むとミュージアムショップがあり、モリス関連のグッズを購入できます。...

ロンドンレポートvol.11 モリスの思想に触れることができる場所、ケルムスコット・ハウス

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第11弾! お久しぶりです。 イギリスも春らしくなり、珍しく晴れの日が続いて街の活気が高まっています。 ウィリアム・モリス協会とは ウィリアム・モリス協会(William Morris Society)は、イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の重要人物であるウィリアム・モリス(1834年–1896年)の遺産を保存することを目的とした団体です。 モリスはデザイナー、アーティスト、作家、社会改革者であり、彼の作品は今でもデザインや社会思想に影響を与え続けています。 協会の本部はロンドンのハマースミスにあるケルムスコット・ハウス(Kelmsott House)に構えられています。 ここはモリスが晩年を過ごした家であり、現在は博物館、アーカイブ、そしてモリスの作品を愛する人々の集う場となっています。 現在、木曜日、土曜日、日曜日の午後2時から5時(冬季は1時から4時)の限られた時間のみ開館しており、入場料は3.5ポンドです。 今回はこのケルムスコット・ハウスに行ってきたのでご紹介します。 ケルムスコット・ハウス  前回紹介したウィリアム・モリス・パブがあるハマースミス駅から、徒歩15分の場所にあります。 ロンドンの中心部から少し離れた落ち着いた住宅街が続くエリアです。私が訪れたのは土曜日だったため、パブは地元の人で賑わっていました。 ケルムスコット・ハウスはテムズ川沿いにあり、カモメが飛び交い、船が行き交うのどかな風景が広がっています。 静かで落ち着いた環境にあるこの場所は、モリスが晩年を過ごす街に選んだのも頷けます。 ミュージアムに入ると  ミュージアム自体はモリスが過ごしていた家の一部を利用しており、広さはそれほど大きくないものの、展示内容は非常に充実しています。 最初の部屋に入る際、協会のスタッフの方に入場料を支払い、モリスと協会について簡単な説明を受けました。 中央にはモリスの壁紙デザインのコレクション冊子が置かれ、両サイドの壁にはモリスや協会についての説明や、彼の作品の原画が展示されていました。 特に原画は繊細で美しく、とても魅力的でした。   奥の部屋に進むと、庭に面した部屋がありモリスに関する書籍が販売されていました。私が訪れた日は残念ながら裏庭には出れませんでしたが、出れる日もあるように見受けられました。 最初の部屋から右側に進むと、モリスの作品やアーツ・アンド・クラフツ運動に関連する書籍が所狭しと並んでいます。   ミュージアムショップ さらに奥に進むとミュージアムショップがあり、モリス関連のグッズを購入できます。...