モリスの傑作《いちご泥棒》を暮らしに──アートのようなテキスタイルで空間を豊かに

モリスの傑作《いちご泥棒》を暮らしに──アートのようなテキスタイルで空間を豊かに

こんにちは。インテリアショップのブログへようこそ。

今回は、19世紀の英国を代表するデザイナー、ウィリアム・モリスの代表作「いちご泥棒(Strawberry Thief)」をご紹介します。

美しい草花と愛らしい鳥たちが織りなすこのデザインは、ただの柄ではなく、見る人の心を捉えて離さない“芸術作品”です。

誕生から100年以上を経た今もなお世界中の人々に愛され、カーテンや壁紙、クッション、雑貨など多様なアイテムに取り入れられています。

この記事では、「いちご泥棒」の魅力や誕生秘話、革新的なプリント技法、現代インテリアへの取り入れ方まで、たっぷりとご紹介します。


ウィリアム・モリスと「いちご泥棒」の誕生

ウィリアム・モリス(William Morris)は、1834年にロンドン近郊で生まれたデザイナー・詩人・思想家です。
彼の名を一躍有名にしたのが、自然からインスピレーションを得た美しいパターンデザインでした。

その中でも特に高い人気を誇るのが、今回ご紹介する「いちご泥棒」。

着想のきっかけは“別荘の庭先の光景”

このデザインが誕生したのは1883年頃。

モリスが好んで過ごしていた別荘「ケルムスコット・マナー」の庭先に実るいちごと、それをついばみに来るツグミ(鳥)の姿にヒントを得たといわれています。

「愛らしい鳥がいちごを盗んでいく」──そんな小さな自然の一場面を、モリスは優雅で詩的なアートに昇華させたのです。

左右対称に配置された草花と鳥たちのリズミカルな構図、鮮やかな色使い、そして繊細なタッチ。

一枚の布の中に、英国の自然とモリスの思想が見事に融合しています。


インディゴ抜染技法という“革命”

「いちご泥棒」の特筆すべき点は、その革新的なプリント技術にもあります。
モリスはこの作品で、当時としては非常に珍しい「インディゴ抜染(ばっせん)」という手法を用いました。

インディゴ抜染とは?

この技法は、まず生地全体を深いインディゴ(藍)で染め上げ、その後に薬剤を使って“色を抜く”部分を作り、そこに新たな色を重ねて模様を描いていくというもの。

現代のプリントとは異なり、工程が非常に複雑かつ手間がかかるため、当時は熟練の職人技と多大な時間が必要でした。

芸術としてのテキスタイル

この技法により、「いちご泥棒」はまるで絵画のような美しい発色と繊細な表現を実現しました。

現在のように機械化された印刷がない時代に、ここまでの仕上がりを追求したモリスの情熱と審美眼には、驚嘆するばかりです。

そのため、当時はとても高価で、上流階級の人々しか手に入れることができない贅沢なアイテムでした。

それでも高い人気を誇っていたのは、それだけこのデザインに力があった証とも言えるでしょう。


今もなお、世界中で愛され続ける理由

モリスの作品は、時代を超えて評価され続けていますが、「いちご泥棒」はその中でもとりわけ愛される存在です。

では、なぜこのデザインがこれほどまでに長く支持されているのでしょうか?

1. 絶妙なバランスと構図

「いちご泥棒」は左右対称の構図をとっており、見る人に安心感や安定感を与えてくれます。

自然界にある要素(鳥・花・葉・果実)を模倣しながらも、それらを調和的に組み合わせて配置することで、心地よいリズムが生まれています。

2. 自然モチーフのやさしさ

草花や鳥といった自然のモチーフは、どんな空間にもなじみやすく、見る人の心を和ませます。

特に、忙しい現代においては、癒しやぬくもりを求める傾向が強まっており、その点でも「いちご泥棒」は時代にフィットしているのです。

3. 色使いの巧みさ

ブルーやレッド、グリーンなど、どの色味も深く、落ち着きがありながら鮮やかで、空間に彩りを添えてくれます。

カラーバリエーションも豊富で、インテリアのテーマや好みに応じて選べる点も魅力です。


「いちご泥棒」を現代インテリアに取り入れる

「いちご泥棒」のデザインは、今では壁紙・カーテン・クッション・ファブリックパネルなど、さまざまな形で取り入れられています。

では、実際にどのようにコーディネートすればよいのでしょうか?

1. アクセントクロスとして使う

リビングや寝室の壁の一面だけを「いちご泥棒」にすることで、空間にドラマチックな印象を与えることができます。

派手すぎないのに存在感があるため、他の家具や装飾とケンカしません。

2. カーテンで取り入れて優雅に

日差しが差し込む窓辺に、「いちご泥棒」のカーテンをかけてみてください。

鳥たちが光の中で浮かび上がり、朝の時間がとっておきの癒しのひとときに変わります。

3. クッションや小物でさりげなく

大胆に取り入れるのは少し勇気がいる…という方には、まずはクッションやブックカバー、ノートなどの小物からスタートするのがおすすめです。

空間に優雅なアクセントを加えられます。


まとめ:アートを日常に──「いちご泥棒」のある暮らし

ウィリアム・モリスの「いちご泥棒」は、単なるファブリックではありません。

そこには、美と自然を大切にしたモリスの哲学が込められており、私たちの暮らしに豊かさと心のゆとりを与えてくれます。

自然を愛し、美しいものに囲まれて暮らしたいという想いは、時代が変わっても変わらない普遍的な願いです。

だからこそ、「いちご泥棒」は今も多くの人の心に響き続けているのかもしれません。

もし、あなたの暮らしに「ちょっとした特別感」を加えたいと思ったら、ぜひこのクラシックな名作を取り入れてみてください。

日々の風景が、きっと少しだけ変わって見えるはずです。

\ お部屋にアートを /
「いちご泥棒」で、心ときめく毎日をはじめませんか?


 

商品のご案内

👉【いちご泥棒】壁紙はこちら

👉【いちご泥棒】ふすま紙はこちら

👉【いちご泥棒】カーテン オーダー受付中

👉【いちご泥棒】小物一覧はこちら

ブログに戻る