news

モリスの思想に触れることができる場所、ケルムスコット・ハウス

モリスの思想に触れることができる場所、ケルムスコット・ハウス

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第11弾! お久しぶりです。 イギリスも春らしくなり、珍しく晴れの日が続いて街の活気が高まっています。 ウィリアム・モリス協会(William Morris Society)は、イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の重要人物であるウィリアム・モリス(1834年–1896年)の遺産を保存することを目的とした団体です。 モリスはデザイナー、アーティスト、作家、社会改革者であり、彼の作品は今でもデザインや社会思想に影響を与え続けています。 協会の本部はロンドンのハマースミスにあるケルムスコット・ハウス(Kelmsott House)に構えられています。 ここはモリスが晩年を過ごした家であり、現在は博物館、アーカイブ、そしてモリスの作品を愛する人々の集う場となっています。 現在、木曜日、土曜日、日曜日の午後2時から5時(冬季は1時から4時)の限られた時間のみ開館しており、入場料は3.5ポンドです。 今回はこのケルムスコット・ハウスに行ってきたのでご紹介します。  前回紹介したウィリアム・モリス・パブがあるハマースミス駅から、徒歩15分の場所にあります。 ロンドンの中心部から少し離れた落ち着いた住宅街が続くエリアです。私が訪れたのは土曜日だったため、パブは地元の人で賑わっていました。 ケルムスコット・ハウスはテムズ川沿いにあり、カモメが飛び交い、船が行き交うのどかな風景が広がっています。 静かで落ち着いた環境にあるこの場所は、モリスが晩年を過ごす街に選んだのも頷けます。  ミュージアム自体はモリスが過ごしていた家の一部を利用しており、広さはそれほど大きくないものの、展示内容は非常に充実しています。 最初の部屋に入る際、協会のスタッフの方に入場料を支払い、モリスと協会について簡単な説明を受けました。 中央にはモリスの壁紙デザインのコレクション冊子が置かれ、両サイドの壁にはモリスや協会についての説明や、彼の作品の原画が展示されていました。 特に原画は繊細で美しく、とても魅力的でした。   奥の部屋に進むと、庭に面した部屋がありモリスに関する書籍が販売されていました。私が訪れた日は残念ながら裏庭には出れませんでしたが、出れる日もあるように見受けられました。 最初の部屋から右側に進むと、モリスの作品やアーツ・アンド・クラフツ運動に関連する書籍が所狭しと並んでいます。   さらに奥に進むとミュージアムショップがあり、モリス関連のグッズを購入できます。 取り扱い商品は前回紹介したV&Aミュージアムやウィリアムモリスミュージアムと大差ないように感じました。   最後の部屋には、当時使用されていたアルビオン印刷機が展示されています。 アルビオン印刷機とは19世紀初頭にイギリスで開発された手動式の鉄製印刷機です。アーツアンドクラフツ運動やモリスらの美しい書籍制作に貢献しました。...

モリスの思想に触れることができる場所、ケルムスコット・ハウス

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第11弾! お久しぶりです。 イギリスも春らしくなり、珍しく晴れの日が続いて街の活気が高まっています。 ウィリアム・モリス協会(William Morris Society)は、イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の重要人物であるウィリアム・モリス(1834年–1896年)の遺産を保存することを目的とした団体です。 モリスはデザイナー、アーティスト、作家、社会改革者であり、彼の作品は今でもデザインや社会思想に影響を与え続けています。 協会の本部はロンドンのハマースミスにあるケルムスコット・ハウス(Kelmsott House)に構えられています。 ここはモリスが晩年を過ごした家であり、現在は博物館、アーカイブ、そしてモリスの作品を愛する人々の集う場となっています。 現在、木曜日、土曜日、日曜日の午後2時から5時(冬季は1時から4時)の限られた時間のみ開館しており、入場料は3.5ポンドです。 今回はこのケルムスコット・ハウスに行ってきたのでご紹介します。  前回紹介したウィリアム・モリス・パブがあるハマースミス駅から、徒歩15分の場所にあります。 ロンドンの中心部から少し離れた落ち着いた住宅街が続くエリアです。私が訪れたのは土曜日だったため、パブは地元の人で賑わっていました。 ケルムスコット・ハウスはテムズ川沿いにあり、カモメが飛び交い、船が行き交うのどかな風景が広がっています。 静かで落ち着いた環境にあるこの場所は、モリスが晩年を過ごす街に選んだのも頷けます。  ミュージアム自体はモリスが過ごしていた家の一部を利用しており、広さはそれほど大きくないものの、展示内容は非常に充実しています。 最初の部屋に入る際、協会のスタッフの方に入場料を支払い、モリスと協会について簡単な説明を受けました。 中央にはモリスの壁紙デザインのコレクション冊子が置かれ、両サイドの壁にはモリスや協会についての説明や、彼の作品の原画が展示されていました。 特に原画は繊細で美しく、とても魅力的でした。   奥の部屋に進むと、庭に面した部屋がありモリスに関する書籍が販売されていました。私が訪れた日は残念ながら裏庭には出れませんでしたが、出れる日もあるように見受けられました。 最初の部屋から右側に進むと、モリスの作品やアーツ・アンド・クラフツ運動に関連する書籍が所狭しと並んでいます。   さらに奥に進むとミュージアムショップがあり、モリス関連のグッズを購入できます。 取り扱い商品は前回紹介したV&Aミュージアムやウィリアムモリスミュージアムと大差ないように感じました。   最後の部屋には、当時使用されていたアルビオン印刷機が展示されています。 アルビオン印刷機とは19世紀初頭にイギリスで開発された手動式の鉄製印刷機です。アーツアンドクラフツ運動やモリスらの美しい書籍制作に貢献しました。...

お手頃価格!モリスのオーダーカーテン

お手頃価格!モリスのオーダーカーテン

こんにちはインテリア川井オンラインショップです。 当店ではお手頃価格のモリスのカーテンをオーダーでお作りできます。   ご注文はこちら ご注文はお問合せからどうぞ。   サンプル生地がほしい サンプル生地は無料でご用意できます。ご希望の方はお問合せからどうぞ。   クッションカバーがもらえるプレゼントキャンペーン中! 只今キャンペーンで、カーテンを1窓ご注文の方に、いちご泥棒のクッションカバーを1個プレゼントさせていただいております。 大きさは45cm×45cm程度になります。   ※ご注文から納品まで2週間ほど掛かります。 modajapanさんのコットン100%日本製の生地を使用しています。生地は、目の詰まった綿オックスのプリントでしっかりとした質感です。 色柄も豊富でモリス好きの方におすすめです。 ■仕上がりサイズ (ご自宅の窓に合ったサイズをお知らせください。)■素材 綿100%■生地 日本製(仕立て/日本)■販売単位 1枚 (両開きは、横幅約90cm×2枚)■共布によるタッセル付き 以下の表を参考にお問合せよりご注文下さい。   また1cm単位での幅直し・丈直しも可能ですので、フルオーダーをご注文の方はお問合せからどうぞ。 その他、測り方などお気軽にご相談くださいませ。   カーテンの柄(8種類から選べます) 1.いちご泥棒  2.兄弟ウサギ 3.ウィローボウ  4.アネモネブラック  5.アネモネベージュ 6.アネモネサックス フックの形状(レールが見えるか見えないか選べます)...

お手頃価格!モリスのオーダーカーテン

こんにちはインテリア川井オンラインショップです。 当店ではお手頃価格のモリスのカーテンをオーダーでお作りできます。   ご注文はこちら ご注文はお問合せからどうぞ。   サンプル生地がほしい サンプル生地は無料でご用意できます。ご希望の方はお問合せからどうぞ。   クッションカバーがもらえるプレゼントキャンペーン中! 只今キャンペーンで、カーテンを1窓ご注文の方に、いちご泥棒のクッションカバーを1個プレゼントさせていただいております。 大きさは45cm×45cm程度になります。   ※ご注文から納品まで2週間ほど掛かります。 modajapanさんのコットン100%日本製の生地を使用しています。生地は、目の詰まった綿オックスのプリントでしっかりとした質感です。 色柄も豊富でモリス好きの方におすすめです。 ■仕上がりサイズ (ご自宅の窓に合ったサイズをお知らせください。)■素材 綿100%■生地 日本製(仕立て/日本)■販売単位 1枚 (両開きは、横幅約90cm×2枚)■共布によるタッセル付き 以下の表を参考にお問合せよりご注文下さい。   また1cm単位での幅直し・丈直しも可能ですので、フルオーダーをご注文の方はお問合せからどうぞ。 その他、測り方などお気軽にご相談くださいませ。   カーテンの柄(8種類から選べます) 1.いちご泥棒  2.兄弟ウサギ 3.ウィローボウ  4.アネモネブラック  5.アネモネベージュ 6.アネモネサックス フックの形状(レールが見えるか見えないか選べます)...

ロンドンレポートvol.6 世界的にも有名な博物館 ヴィクトリア&アルバート博物館

ロンドンレポートvol.6 世界的にも有名な博物館 ヴィクトリア&アルバート博物館

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第6弾! 今回は 「ヴィクトリア&アルバート博物館」を紹介します。 イギリスでは、暑くなったと思ったら肌寒くなったりと、寒暖差が激しい日々が続いています。 今回は、V&A(ヴィクトリア&アルバート)博物館に行ってきました。 この博物館はロンドンの中心部に位置し、バスや地下鉄でアクセスが便利です。 V&Aは世界最大規模の装飾美術とデザインの博物館で、全世界から集められたコレクションが145のギャラリーに展示されています。 各ギャラリーは地域や時代、ジャンルごとに分けられており、訪れる人々を圧倒します。 建物のデザインは北イタリアのゴシックスタイルを参考にしており、装飾美術の美術館にふさわしい壮麗な外観と内装を誇ります。 館内は地下一階から五階まで、計6階建ての大規模な造りです。 入館料が無料ということもあり、地域の人々の憩いの場となっています。 私が訪れた日は、夏の暑い日だったため、多くの人が涼を求めて館内に集まっていました。 また、展示物をスケッチしている人や、多くの修学旅行生らしき団体も見受けられ、地域の人々の生活と観光が共存している様子がうかがえました。 館内には、世界初の美術館併設のカフェがあり、ラグジュアリーな雰囲気の中でお茶やランチを楽しむことができます。 カフェは3つの部屋に分かれており、正面から向かって左側の部屋は、ウィリアム・モリスをテーマにしたデザインです。 深緑の壁紙とステンドグラスが美しく、特別な空間を演出しています。 細部にも装飾が施されており、近くに寄ってじっくり見てみるのもお勧めです。 カフェの利用はセルフサービス方式で、カウンターで注文し、商品を受け取ってから席に着くスタイルです。 ウェイトレスはいますが、席の案内はないため、先に席を確保してから注文するのがおすすめです。   今回私は、アプリコットとアーモンドのケーキとアールグレイティーをいただきました。 モリスのデザインが施されたトレイもあり、細部までモリスの世界観に浸りながらティータイムを楽しむことができました。 このアプリコットのケーキは驚くほど美味しく、ショーケースに並ぶ他のケーキもどれも魅力的でした。 ケーキだけでなく、食事メニューも充実しており、ローストビーフなども提供されています。 私が訪れたのは午後3時頃で、20分ほど滞在している間に食事スタンドが閉まってしまいました。 お食事を楽しみたい方は、お昼時に訪れるのが良いでしょう。   正面入口からまっすぐ進むと、すぐにミュージアムショップがあります。 ここでは、展示作品に関連するグッズや書籍、V&Aミュージアム限定のトートバッグなどが販売されています。...

ロンドンレポートvol.6 世界的にも有名な博物館 ヴィクトリア&アルバート博物館

こんにちは。川井公式オンラインショップです。 イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第6弾! 今回は 「ヴィクトリア&アルバート博物館」を紹介します。 イギリスでは、暑くなったと思ったら肌寒くなったりと、寒暖差が激しい日々が続いています。 今回は、V&A(ヴィクトリア&アルバート)博物館に行ってきました。 この博物館はロンドンの中心部に位置し、バスや地下鉄でアクセスが便利です。 V&Aは世界最大規模の装飾美術とデザインの博物館で、全世界から集められたコレクションが145のギャラリーに展示されています。 各ギャラリーは地域や時代、ジャンルごとに分けられており、訪れる人々を圧倒します。 建物のデザインは北イタリアのゴシックスタイルを参考にしており、装飾美術の美術館にふさわしい壮麗な外観と内装を誇ります。 館内は地下一階から五階まで、計6階建ての大規模な造りです。 入館料が無料ということもあり、地域の人々の憩いの場となっています。 私が訪れた日は、夏の暑い日だったため、多くの人が涼を求めて館内に集まっていました。 また、展示物をスケッチしている人や、多くの修学旅行生らしき団体も見受けられ、地域の人々の生活と観光が共存している様子がうかがえました。 館内には、世界初の美術館併設のカフェがあり、ラグジュアリーな雰囲気の中でお茶やランチを楽しむことができます。 カフェは3つの部屋に分かれており、正面から向かって左側の部屋は、ウィリアム・モリスをテーマにしたデザインです。 深緑の壁紙とステンドグラスが美しく、特別な空間を演出しています。 細部にも装飾が施されており、近くに寄ってじっくり見てみるのもお勧めです。 カフェの利用はセルフサービス方式で、カウンターで注文し、商品を受け取ってから席に着くスタイルです。 ウェイトレスはいますが、席の案内はないため、先に席を確保してから注文するのがおすすめです。   今回私は、アプリコットとアーモンドのケーキとアールグレイティーをいただきました。 モリスのデザインが施されたトレイもあり、細部までモリスの世界観に浸りながらティータイムを楽しむことができました。 このアプリコットのケーキは驚くほど美味しく、ショーケースに並ぶ他のケーキもどれも魅力的でした。 ケーキだけでなく、食事メニューも充実しており、ローストビーフなども提供されています。 私が訪れたのは午後3時頃で、20分ほど滞在している間に食事スタンドが閉まってしまいました。 お食事を楽しみたい方は、お昼時に訪れるのが良いでしょう。   正面入口からまっすぐ進むと、すぐにミュージアムショップがあります。 ここでは、展示作品に関連するグッズや書籍、V&Aミュージアム限定のトートバッグなどが販売されています。...

モリス ふすま 紙 襖

ふすまにウィリアムモリスの襖紙を簡単リメイク

今日は、ウィリアムモリスの襖紙を使って襖を簡単にリメイクする方法をご紹介致します。 襖を簡単にリメイクする動画   あれば便利な道具 一つずつ紹介していきます。 1.霧吹き、または噴霧器 2.ハンマー 3.なで刷毛(タオルでも代用可) 4.カッターナイフ 5.ハサミ 6.マスキングテープ 7.えんぴつ 8.襖用引手釘打ち 9.新品の襖の引手 10.インテリアバール 11.ラジオペンチ 12.養生用のシート 13.ウィリアムモリスの襖紙 こちらのものを使って作業に入っていきます! 貼るまでの準備 まずは水を使うので、襖や床を傷付けないように、養生シートを敷いていきます。 襖は90cm×180㎝がほとんどなので、それよりも大きいサイズの養生シートを準備しましょう。 次に、襖を置いて、引手と枠を外していきます。 最後戻す際に位置が分からなくなったらいけないので、マスキングテープで印を付けておきます。 枠4方向全て印しておくのがおすすめです。 印を付けたら、インテリアバールとラジオペンチを使って、引手と枠を外していきます。 引手にバールを食い込ませ、ラジオペンチを下にかませて釘を少し浮かせます。釘が少し浮いたらラジオペンチを使って簡単に抜けます。 片方の釘が抜けたら、引手を引っ張ると簡単に取れます。 次に枠を外していきます。 枠の隙間にバールを食い込ませてハンマーで叩きます。...

ふすまにウィリアムモリスの襖紙を簡単リメイク

今日は、ウィリアムモリスの襖紙を使って襖を簡単にリメイクする方法をご紹介致します。 襖を簡単にリメイクする動画   あれば便利な道具 一つずつ紹介していきます。 1.霧吹き、または噴霧器 2.ハンマー 3.なで刷毛(タオルでも代用可) 4.カッターナイフ 5.ハサミ 6.マスキングテープ 7.えんぴつ 8.襖用引手釘打ち 9.新品の襖の引手 10.インテリアバール 11.ラジオペンチ 12.養生用のシート 13.ウィリアムモリスの襖紙 こちらのものを使って作業に入っていきます! 貼るまでの準備 まずは水を使うので、襖や床を傷付けないように、養生シートを敷いていきます。 襖は90cm×180㎝がほとんどなので、それよりも大きいサイズの養生シートを準備しましょう。 次に、襖を置いて、引手と枠を外していきます。 最後戻す際に位置が分からなくなったらいけないので、マスキングテープで印を付けておきます。 枠4方向全て印しておくのがおすすめです。 印を付けたら、インテリアバールとラジオペンチを使って、引手と枠を外していきます。 引手にバールを食い込ませ、ラジオペンチを下にかませて釘を少し浮かせます。釘が少し浮いたらラジオペンチを使って簡単に抜けます。 片方の釘が抜けたら、引手を引っ張ると簡単に取れます。 次に枠を外していきます。 枠の隙間にバールを食い込ませてハンマーで叩きます。...

ウィリアム・モリスの生涯とは

  ウィリアム・モリス(1834-1896)はロンドン郊外生まれの思想家、詩人であり、デザイナーでもありました。 生前は多方面で精力的に活躍し、各方面で偉大な功績を残した人物です。 今回はウィリアム・モリスの生涯について紹介致します。 彼の幼少期は自然が身近な環境に育ち、エピングの森でよく遊びました。この経験がのちのテキスタイルの創作の源にもなったと言われています。1853年、モリスはオックスフォード大学エクセター・カレッジに入学し、聖職者を目指す中、生涯の友人・エドワード・バーン=ジョーンズに出会います。フランスやベルギーへの旅の影響で、モリスは建築家を志すようになり、1856年にジョージ・エドマンド・ストリート建築事務所に入所します。そして、画家ダンテ・ガブリエル・ロセッティとの出会いから、画家を志すようになりました。 この縁よりモリスはオックスフォードのフレスコ画作成に関わり、のちの妻のジェイン・バーデンと出会い結婚に至ります。夫婦の新居となる赤レンガの家「レッドハウス」は、仲間たちのあらゆる協力で完成に至りました。この作業をきっかけにモリス・マーシャル・フォークナー商会(後のモリス商会)が設立されました。 モリスはこの頃から製作美術の分野を手がけます。 ステンドグラスや家具の仕事が第2回ロンドン万国博覧会(1862)で評価をされ、1865年にはセント・ジェイムジズ宮殿の内装を手がけるなど、商会の活動が軌道に乗ります。1875年には天然染料の使用、テキスタイルデザインに力を注ぎ、1883年には今なお人気の「いちご泥棒」などが生まれます。 一方で、76年に東方問題協会に参加し政治としての動きも行います。 1877年には古建築物保護協会の創設など精力的に活動を行いました。 モリスの思想は共感され、1880年代にはモリス商会と同じ理想を持つアトリエなどが多く生まれ、彼の活動は若手の建築家やデザイナーからなる「アーツ・アンド・クラフツ運動」の源流となりました。晩年のモリスは印刷工房のケルムスコット・プレスを設立し、「書物というものはすべて美しい物であるべきだ」という思想のもと、美しい装丁や活字デザインのもとに、全53タイトル・66冊の製本が行われました。 彼は1896年に62歳でケルムスコットハウスにて、その人生を終えます。彼の理想の元に行われた各活動は、今なお受け継がれている精神です。 産業革命が進む18世紀に、手仕事にこだわりを持ち、生み出された美しいデザインは日本でも160年の時を超え愛されているということに、本質が伺えます。「生活に必要なものこそ美しくあるべき」というウィリアム・モリスの思想に習い、私共はお客様の暮らしを上質にするお手伝いをさせていただきます。 生命力溢れるデザインが皆様のもとに届き、生活の中に美しさを見出していただけるよう、発信させていただきます。

ウィリアム・モリスの生涯とは

  ウィリアム・モリス(1834-1896)はロンドン郊外生まれの思想家、詩人であり、デザイナーでもありました。 生前は多方面で精力的に活躍し、各方面で偉大な功績を残した人物です。 今回はウィリアム・モリスの生涯について紹介致します。 彼の幼少期は自然が身近な環境に育ち、エピングの森でよく遊びました。この経験がのちのテキスタイルの創作の源にもなったと言われています。1853年、モリスはオックスフォード大学エクセター・カレッジに入学し、聖職者を目指す中、生涯の友人・エドワード・バーン=ジョーンズに出会います。フランスやベルギーへの旅の影響で、モリスは建築家を志すようになり、1856年にジョージ・エドマンド・ストリート建築事務所に入所します。そして、画家ダンテ・ガブリエル・ロセッティとの出会いから、画家を志すようになりました。 この縁よりモリスはオックスフォードのフレスコ画作成に関わり、のちの妻のジェイン・バーデンと出会い結婚に至ります。夫婦の新居となる赤レンガの家「レッドハウス」は、仲間たちのあらゆる協力で完成に至りました。この作業をきっかけにモリス・マーシャル・フォークナー商会(後のモリス商会)が設立されました。 モリスはこの頃から製作美術の分野を手がけます。 ステンドグラスや家具の仕事が第2回ロンドン万国博覧会(1862)で評価をされ、1865年にはセント・ジェイムジズ宮殿の内装を手がけるなど、商会の活動が軌道に乗ります。1875年には天然染料の使用、テキスタイルデザインに力を注ぎ、1883年には今なお人気の「いちご泥棒」などが生まれます。 一方で、76年に東方問題協会に参加し政治としての動きも行います。 1877年には古建築物保護協会の創設など精力的に活動を行いました。 モリスの思想は共感され、1880年代にはモリス商会と同じ理想を持つアトリエなどが多く生まれ、彼の活動は若手の建築家やデザイナーからなる「アーツ・アンド・クラフツ運動」の源流となりました。晩年のモリスは印刷工房のケルムスコット・プレスを設立し、「書物というものはすべて美しい物であるべきだ」という思想のもと、美しい装丁や活字デザインのもとに、全53タイトル・66冊の製本が行われました。 彼は1896年に62歳でケルムスコットハウスにて、その人生を終えます。彼の理想の元に行われた各活動は、今なお受け継がれている精神です。 産業革命が進む18世紀に、手仕事にこだわりを持ち、生み出された美しいデザインは日本でも160年の時を超え愛されているということに、本質が伺えます。「生活に必要なものこそ美しくあるべき」というウィリアム・モリスの思想に習い、私共はお客様の暮らしを上質にするお手伝いをさせていただきます。 生命力溢れるデザインが皆様のもとに届き、生活の中に美しさを見出していただけるよう、発信させていただきます。

モリスの作品と展示・ウィリアムモリス ギャラリー【ロンドンからの案内動画あり】

モリスの作品と展示・ウィリアムモリス ギャラリー【ロンドンからの案内動画あり】

ロンドン在住みっちさんがロンドンの街の様子やウィリアムの魅力を伝えてくれます。 第1弾の今回は、モリスギャラリーをレポートしました。 ウィリアム・モリスの作品と生涯が展示されているギャラリーが、ウィリアムモリス ギャラリーです。 ギャラリーはウォルサムストウというロンドンの北東郊外のロイドパーク内にあります。 ここは、もともとはモリスが14歳から22歳までの青年時代を、家族とともに過ごした家でした。 その後は出版者のエドワード・ロイドの息子がここに暮らしたことをきっかけに、1914年に博物館の計画が立てられ、その後の1950年にクレメント・アトリー首相により開設をされました。 建物は典型的なエドワード様式でこじんまりとはしています。 2012年に大規模改装が行われましたが、これはより多くの人々にモリスの作品ならびに生涯を伝えることを目的とした改装であり、現在は10,000点を超える作品が展示されています。 ギャラリー内部には様々な作品が展示されています。 例えばモリスがデザインした数々のテキスタイル。 モリスがデザインしたテキスタイルは種類も豊富で、プリントのものや刺繍がなされたものなどもありました。 有名な柄のいちご泥棒なども展示の一部にあります。 また、モリスの新婚時代の住まいであるレッドハウス 。 レッドハウス はモリスが仲間たちと協力して建設した内外装ともにこだわりのある家でしたが、そのレッドハウス の設計図が展示されています。 レッドハウス にはステンドグラスや絵画などの内部装飾にもとてもこだわって作られ、アーツアンドクラフツ運動の源流にもなったと言われていますが、ギャラリーには実際に使用されたアイテムも展示されています。 テキスタイルや壁紙、ステンドグラスや家具などの様々なモリスにまつわるアイテムが展示されており、デザイナーとしてのモリスの功績も見れるのですが、このギャラリーの特徴としては、モリスの生涯や人となりという側面を感じられるところです。 作品が生まれるまでの過程でどのような思想やこだわりがあったかということについて詳細に解説がされているためです。 カフェやショップなどもあり、勿論ここにもモリスのデザインしたガラスなどが用いられた空間となっています。 モリスのデザインに惹かれる方は、ぜひ一度足を運んでみるのにオススメの場所です。  ↓↓こちらは、イギリス在住のみっちさんが、ウィリアムモリス ギャラリーで撮影してくれた様子です。ぜひご覧ください。

モリスの作品と展示・ウィリアムモリス ギャラリー【ロンドンからの案内動画あり】

ロンドン在住みっちさんがロンドンの街の様子やウィリアムの魅力を伝えてくれます。 第1弾の今回は、モリスギャラリーをレポートしました。 ウィリアム・モリスの作品と生涯が展示されているギャラリーが、ウィリアムモリス ギャラリーです。 ギャラリーはウォルサムストウというロンドンの北東郊外のロイドパーク内にあります。 ここは、もともとはモリスが14歳から22歳までの青年時代を、家族とともに過ごした家でした。 その後は出版者のエドワード・ロイドの息子がここに暮らしたことをきっかけに、1914年に博物館の計画が立てられ、その後の1950年にクレメント・アトリー首相により開設をされました。 建物は典型的なエドワード様式でこじんまりとはしています。 2012年に大規模改装が行われましたが、これはより多くの人々にモリスの作品ならびに生涯を伝えることを目的とした改装であり、現在は10,000点を超える作品が展示されています。 ギャラリー内部には様々な作品が展示されています。 例えばモリスがデザインした数々のテキスタイル。 モリスがデザインしたテキスタイルは種類も豊富で、プリントのものや刺繍がなされたものなどもありました。 有名な柄のいちご泥棒なども展示の一部にあります。 また、モリスの新婚時代の住まいであるレッドハウス 。 レッドハウス はモリスが仲間たちと協力して建設した内外装ともにこだわりのある家でしたが、そのレッドハウス の設計図が展示されています。 レッドハウス にはステンドグラスや絵画などの内部装飾にもとてもこだわって作られ、アーツアンドクラフツ運動の源流にもなったと言われていますが、ギャラリーには実際に使用されたアイテムも展示されています。 テキスタイルや壁紙、ステンドグラスや家具などの様々なモリスにまつわるアイテムが展示されており、デザイナーとしてのモリスの功績も見れるのですが、このギャラリーの特徴としては、モリスの生涯や人となりという側面を感じられるところです。 作品が生まれるまでの過程でどのような思想やこだわりがあったかということについて詳細に解説がされているためです。 カフェやショップなどもあり、勿論ここにもモリスのデザインしたガラスなどが用いられた空間となっています。 モリスのデザインに惹かれる方は、ぜひ一度足を運んでみるのにオススメの場所です。  ↓↓こちらは、イギリス在住のみっちさんが、ウィリアムモリス ギャラリーで撮影してくれた様子です。ぜひご覧ください。