ロンドンレポートvol.7 ヴィクトリア&アルバート博物館 2
こんにちは。川井公式オンラインショップです。
イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第7弾!
イギリスでは9月に入って気温が一桁台まで下がったと思ったら20度まで上がったりと週によって寒暖差が激しい季節になっています。
9月が寒い年は、冬にたくさん雪が降ると言われているらしく、今から少し憂鬱です。
今回は前回に引き続き、ヴィクトリア&アルバート博物館についてご紹介します。
前回はカフェとショップについて触れましたが、今回は私が特に興味を引かれた展示物についてお話しします。
この博物館には世界各地のコレクションがあり、美術品というよりは、各地域の文化に根ざした工芸品やデザイン、家具などが多く展示されています。
各セクションでは、時代ごとに変遷を追うことができ、歴史と文化の発展を感じることができます。
驚いたことに、日本の展示室もありました。
サムライや茶道、着物など、日本史を象徴するコレクションが並ぶ一方で、近代になるとロリータファッションやハローキティの柄がプリントされた日用品がショーケースに展示されています。
キャプションには展示物の説明だけでなく、時代背景や日本人の信念に関する記述もあり、イギリスから見た日本の文化を知る貴重な機会でした。
広大なこの博物館の1階はイギリスのコレクションで埋め尽くされており、一つひとつの展示を見るだけでも時間が足りないほど見応えがあります。
中には体験型の展示もあり、当時の生活に触れ、歴史をより深く理解できる工夫がされています。
たとえば、コルセットやクリノリン(ロングスカートを膨らませるための下着)を実際に着てみたり、透明の積み木で自分なりのクリスタルパレスを作ったりすることができる展示がありました。
ウィリアム・モリスの展示もあり、彼はイギリスを代表するデザイナー、クラフトマン、詩人、そして活動家として紹介されています。
彼がデザインした壁紙やテキスタイル、ステンドグラス、デザインの下書き、そして彼の工房でのプリント工程を紹介するビデオも上映されていました。
他では見られない貴重な展示が多く、非常に興味深かったです。
さらに、体験型の展示では、モリスが手がけたブックデザインに見られる装飾
文字を元に、来館者が自分だけのロゴを作ることができるコーナーもありました。
これらの展示は、印刷技術の発展を追うセクションで楽しむことができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は前回に引き続きヴィクトリアアンドアルバート博物館を紹介しました。
興味を惹かれるものがあったら幸いです。
他にもデザインや建築の歴史や展示があるので何かは刺さる博物館になっていると感じます。
是非一度足を運んでみてください。