世界で愛され続けるテキスタイル・いちご泥棒

ウィリアムモリスの生み出した数々の作品の中で、特に有名な作品の一つがテキスタイルの「いちご泥棒」というデザインです。

今回はいちご泥棒についての紹介を致します。

いちご泥棒はモリスの別荘である「ケルムスコット・マナー」でいちごをついばんでいるツグミを由来として描かれた愛らしく美しいデザインです。

当時、作られ方もとても先進的に行われました。

いちご泥棒はインディゴ抜染技法で多色プリントを実現した最初のテキスタイルです。

工程としてはまず、インディゴで濃く染めた生地の別色に染めたいデザイン部分の上に抜染剤を置いて脱色します。

さらに色抜きや染色を重ねるという非常に高度な技術を要するプリント技法でした。

とても彩りが豊かな仕上がりにはなりますが、数日を要するほどの手間や技術がかかるがゆえに高価な生地とはなっていました。

一般の庶民には手が届きにくかったということはあるものの、当時も不動の人気を誇るデザインでした。

そして、時代を超えた現代にも、世界中のあらゆる人々に愛され続けるデザインとなっています。

繊細で美しい左右対称の草花や動物のモチーフは、これからも人々を魅了し続けるでしょう。

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