
【保存版】施工トラブルを防ぐ!輸入壁紙の扱い方・施工・糊のポイント完全ガイド
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輸入壁紙はデザイン性が高い一方で、施工に関しては国産品とは異なる注意点が多く、現場で戸惑うことも。
施工業者様がトラブルを避け、スムーズに対応できるよう、事前に押さえておくべきポイントを整理しました。
🔧 施工業者様が知っておきたい!
輸入壁紙の扱い方・糊・施工ポイント
1. 輸入壁紙の基本的な特徴
- 巾が狭い:多くは52cm巾(国産の約92cmと比較して半分程度)
- ロール単位:1ロールあたり10m前後。
- 紙質がさまざま:紙系、不織布(フリース)、ビニール系などがあり、それぞれ施工方法が異なる
- リピート柄あり:大柄や連続パターンのため、柄合わせが必要
2. 使用する糊の選び方
素材 | おすすめの糊 | 注意点 |
紙系(Paper) | でんぷん系(セルロース系)+合成樹脂 |
水を吸いやすいため糊の量・含浸時間に注意 紙素材はのりを塗ると1%伸びる。 壁紙の裏にのりを塗って施工。 塗り終わったら5分おいておく。 |
フリース(不織布) | フリース専用の糊または原液系 | 糊を壁側に塗るタイプが多い |
ビニール系 | ビニールクロス用の強力糊 | 接着力が高く乾きにくい糊がベター |
✅ 海外製の糊は施工時の条件(温度・湿度)にも敏感なので、国内製の代替品を用いることが多いです。
3. 施工前に知っておくべきポイント
-
下地処理は超重要!
→ 輸入壁紙は下地の凹凸や色を拾いやすい。パテ後にシーラーでしっかり整えておくこと。 -
壁紙に糊を塗るか、壁に塗るかを確認
→ 紙素材は壁紙の裏にのりを塗ります。不織布(フリース)素材は壁側にのりを塗ります。 -
含浸時間の厳守
→ 特に紙系は糊を塗ってから数分間“置く”時間が必要。これを守らないと伸縮や浮きの原因に。 -
ジョイント処理に注意
→ 紙質によっては重ね張りが基本(オーバーラップ)。または“突き付け”が基本か、メーカー指定を確認。 -
施工サンプルで練習がベター
→ 初めて使うブランドや素材の場合、少量のサンプルで糊のなじみ方やカットのしやすさを確認しておくと安心。
4. 保管・運搬時の注意
- 湿気・直射日光を避ける
- ロールの端が傷まないよう養生
- 施工日直前に開封がベスト(反りや巻き癖防止のため)
5. 現場で起きやすいトラブルと対処法
例 | 原因 | 対処法・予防策 |
貼った後に縮んで隙間ができる | 糊の含浸不足/乾燥しすぎ | 適正な糊の量・含浸時間を守る |
表面が波打つ/浮く | 下地処理不良/糊の量が多すぎる | 下地を平滑に、糊は均一に |
ジョイントが目立つ | 柄合わせ不良/紙のカットずれ | 事前に柄リピートを確認、定規で正確カット |
📌 まとめ
輸入壁紙は「貼る前の準備」が成功のカギです。
これらのポイントを押さえておくことで、現場での作業がスムーズに進むこと間違いありません。
ぜひ参考にしてみてください。